妻が次のように突然告白したらどうしますか?
- 子供の学費のためカードローンで借金を増やした
- 生活費用を工面するためにやみ金から借りた
- 実家の両親に生活費を渡すため、友人から借金した
- 欲しいバックを購入したらいつの間にか多重債務者になった
など。
近年増えている専業主婦の多重債務。
以前に比べ借り入れの条件が厳しくなっているといっても、その一方で、審査もせずに簡単に借り入れができるサービスも急増しています。
そのため、夫が知らない間に、妻が内緒で債務を抱えているという最悪の状況に巻き込まれてしまうかもしれません。
借り入れ先によっては、すでに、雪だるま式に借金の額が膨れ、もうどうすることもできない状況になっていることもあります。
このような夫婦のお金のトラブルを解決する方法を紹介しますので、あわてず、速やかに対処してください。
もくじ
債務整理を活用する
妻を怒鳴り夫婦喧嘩をする前に、やらなければいけないのが、債務整理です。
債務整理をすることで、抱えている借金の額を減らしたり、返済の方法を相談することができます。
債務整理の方法は、次の3通りあります。
「任意整理」
任意整理とは、消費者金融などの業者と話し合い和解することで、借金の金利を見直す方法です。
金利制限法の上限15から20%まで引き下げることが可能で、払いすぎた金利分を元本に充当させます。
残った元本は、3年から5年程度の分割で返済計画を行い、完済の見通しができます。
「自己破産」
借金の返済に充てるだけの財産もなく、返済期日が迫ってもすべての借金を返すことができない状況に陥ることを支払い不能といいます。
この状況を裁判所に認めてもらい、法律上の借金返済の義務を免れる制度を自己破産といいます。
自己破産の制度を利用すると、原則として借金返済の地獄から逃れることはできます。
ただし、自己破産で、所有している財産の大半を失うこともあります。
妻名義の財産はもちろん夫との共有財産や、生命保険の解約金、妻名義のマイカー、家具家電等も差し押さえの対象となることもあります。
大切な夫婦の思い出すべてが失われることもあるでしょう。
その他、妻独断の判断で借金したといっても、裁判では、「家族で助けることはできないのか」と質問されるため、まったく関係ないと、言うことは難しいと思われます。
「個人再生」
借金を10分の1にまで減額し、返済の負担を軽減することを言います。
多重債務者の場合に最適で、借金の額を減らすだけでなく、大切な住宅などの財産を守ることができます。
知らない間の借金は無効にできる?
もしも、夫の許可なく、無断で契約書に夫の名前や印鑑が押されていた場合は、その事実を訴えることで、保証義務は無効にできます。
ただし、業者の要求に応じ返済を行うと、理不尽な保証を追認したとみなされるので、慎重に行動しましょう。
妻が独断で作った借金に対して、業者との交渉がスムーズに行かない場合は、監督官庁に出向き、必要な手続きをとってください。
金融会社とは、どのような状況であっても、保証契約の締結の際、本人の保証意思を確認しなければならないので、覚えておきましょう。
離婚になっても返済義務が生じる場合がある
妻の借金が原因で夫婦の関係が悪化し、離婚を決断した場合でも注意が必要です。
離婚の際、夫婦には財産分与の必要が生じますが、財産分与には、マイナスの財産、つまり借金も含まれます。
遊興費など妻個人の借金であれば、分与の対象からは外れますが、その原因が生活のためであれば、それは夫婦の問題と判断されるので、財産分与の対象となります。
特に、金融業者やクレジット会社の借金の使途を記載する項目に「生活費」とあれば、これが証拠となって夫への返済義務の可能性も浮上します。
妻の借金を肩代わりする際の注意点
借金の原因が、「生活費」であったら、夫にも多少なり責任はあります。
そのため、無断で借金したとしても、妻の借金返済を行う義務が生じます。
しかし、借金の理由は、浪費癖だった場合には、肩代わりする際には、必ず妻と話しあわなければなりません。
なぜなら浪費癖は簡単に治らないからです。
同じ事を二度と繰り返さないためにも、誓約書に借金は絶対にしないと署名させ、万が一借金に手を出した場合は、離婚するなどの条件をかわしましょう。
その他、生活費用のために借金した場合も同様に、生活の面で何か問題が生じた場合には、必ず夫に相談するという約束を交わしましょう。
さらに夫は、なぜ妻が相談できなかったのかを深く考え、妻が気軽に相談できるような夫婦関係を築く努力も必要です。
借金に悩んでいる夫婦・家庭円満のためにも借金を無くしたい方
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