夫婦の借金返済

借金は離婚理由にならない!夫・妻と離婚しない為の借金返済

借金は離婚理由にならない!夫・妻と離婚しない為の借金返済

「借金は離婚理由として使えるの?」
「借金のせいで離婚したくない!」
もしも、このような悩みを抱えているなら、この記事の先へ進んでください。

この記事では「借金を理由に離婚できるのか?」「離婚せず、借金を返済する方法」についてご紹介します。

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知っておこう!「借金」で離婚を考えた時に確認したいこと

いくら仲の良い夫婦でも、お金で関係はこじれます!
中には、「借金」を理由に夫婦仲が悪くなり、離婚に至るケースも少なくありません。

「借金」が理由で離婚ってできるの?

法律上の離婚理由は5つ

  • 不貞行為
  • 悪意の遺棄
  • 3年以上の生死不明
  • 強度の精神病での回復の見込みがないこと
  • 婚姻を継続しがたい重大な事由があること

つまり、法律上「借金」を理由にしての離婚は出来ません。

ただし、これは、あくまでも裁判離婚の場合です。

離婚の方法は3つあります。

1、夫婦間の話し合いにより離婚が成立する「協議離婚」

夫婦の合意があれば、どんな理由であれ離婚できます。

2、家庭裁判所の調停委員を交えた話し合いで離婚が成立する「調停離婚」

夫婦の合意があれば、どんな理由であれ離婚できます。

3、過程裁判所の葉欠により離婚が成立する「裁判離婚」

民法に定められた法律上の離婚事由により離婚できる。

上記の事から、あなたに借金があっても、それを理由に一方的に離婚は出来ないということ。
ただし、借金が原因で夫婦関係が破綻すると、離婚に繋がる可能性が極めて高いということです。

このことから、借金を抱えているあなたが出来る事は、今抱えている借金を速やかに完済し、夫婦関係の破綻を防ぐという事です。

ただし、借金を理由に裁判離婚できる場合もある

借金は、法律上離婚事由になりませんが、借金に至った事情や金額などを考えると、夫婦関係の破綻を招き、婚姻を継続しがたい重大な事由として認められた場合、法律上の離婚事由「婚姻を継続しがたい重大な事由があること」に該当し、離婚出来ます。

例えば借金の目的が次のような場合。

  • ギャンプル
  • 風俗通い
  • 浮気相手のため
  • 買い物依存などの浪費癖

以上は、自らの欲や満足を満たすための借金であり、夫婦の利益とは程遠い状況であることから、民法上の離婚の理由「婚姻を継続しがたい重大な事由」になることがあります。
さらに、その原因となった夫(妻)は、夫婦破綻の責任があるとして、配偶者から慰謝料請求の可能性も十分考えられます。

借金返済に向け夫婦でやるべきこと!4ステップ

上記のトラブルを避けるためにも、次の方法で夫(妻)と借金について、話し合い、完済に向け努力しましょう。

ステップ1、借金の理由、原因を素直に打ち明ける

 

今まで、借金の事を夫(妻)に隠していたなら、これを機に全てを素直に打ち明けましょう。
なぜ、借金したのか?何が原因だったのか?

もしかすると、子どもの養育費に必要で、それを夫に相談できなかったからかもしれません。
もしくは、会社でミスをした夫が妻に内緒で借金で補填した可能性も。

または、妻の浪費癖、夫のギャンブル癖など、一番身近に存在するはずの夫婦なのに、コミュニケーション不足や生活環境のズレなどが原因で、気軽に相談できず、一人深く悩み苦しみ続けていた可能性も十分に考えられます。

二度と借金しないためにも“借金のわけ”を包み隠さず打ち明け、また聞き出し、それに向ての解決を探りましょう。
この時、一つでも嘘や隠し事があれば、この先のつまづきに繋がるので、素直に全てを話してください。

そして、二度と借金はしないと約束しましょう。

ステップ2、返済までの計画をたてる

収入と必要経費を差し引き、毎月どれくらいの額を返済に充てられるか、そしてどのくらいで完済できるかを計画しましょう。
その際、無駄な経費を見直したり、節約するなど、家計の見直しも必要です。

借金の状況によっては、専業主婦の妻がパートしたり、夫の残業を増やすなどの方法で対応しなければならないでしょう。
なぜなら、借金には、利息があります。

返済が長くなるほど利息分が大きくなるので、1日でも早く完済を目指すのがベストです。

おまとめローン、任意整理を活用する

毎月の返済負担が厳しい、複数の支払いを1箇所にまとめたい、という場合は、おまとめローンや任意整理を活用しましょう。
いずれも返済額の負担が軽減されるので、生活にゆとりが出来ます。

おまとめローンは、各金融機関で対応。
また任意整理については、自身でも手続きできますが、無料相談に対応しているところもあるので、気軽に相談してください。

ステップ3、毎月の支払いを確認する

借金の返済は、片方にまかせっきりではいけません。
特に、借金した側は、再び借金する可能性が高いので、互いに管理するのが最適です。

ATM等の返済の場合は、月ごとに担当を決めたり、ネット返済の場合は、二人で残額を確認するようにしてください。

ステップ4、互いを理解する

借金で離婚したくないなら、原因を作った側は、これを機に自身の行動や意識を変えなければなりません。
どんな理由があるにせよ、夫(妻)に借金を隠したことなどを悔いあらため、二度と迷惑をかけないように努めてください。

また、離婚せず、一緒に借金返済に努力する夫(妻)に対し、感謝する気持ちを忘れてはいけません。
一方、借金された側は、自分に相談できず、一人悩んだあげく借金した夫(妻)の苦しい気持ちを理解しましょう。

お互いを理解することで、苦しい毎月の返済をも乗り越え、夫婦としての絆を深める事が出来るはずです。

「借金は離婚理由にならない!夫・妻と離婚しないための借金返済計画」のまとめ

以上のことから、借金は民法上、離婚理由にはなりません。
ただし、夫婦の合意で離婚できる「協議離婚」や「調停離婚」の場合は別。

いかなる理由であろうと、夫婦が離婚に合意すれば、離婚できるので要注意。
借金で離婚したくない、されたくない方のため、以下の4つのステップを紹介。

  • 借金の理由、原因を素直に打ち明ける
  • 返済までの計画をたてる(おまとめローンや任意整理の活用など)
  • 毎月の支払いを確認する
  • 互いを理解する

借金の額が大きく、また借入れ先が複数になるほど返済が難しくなるので、その場合は、おまとめローンや任意整理などを活用するのが最適。
借金返済が長引くほど、利息、手数料でさらに完済が難しく、夫婦破綻の引き金になりかねないので、早めの解決を目指してください。

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