「夫婦の借金を返済する」といっても、借りたお金を完済(全額返済)するのは簡単な事ではありません。
借金の返済にはそれなりの心構えが必要です。
ここでは夫婦ふたりで借金を返し終わるための5つの心構えを紹介しています。
みなさんの借金の参考になる心構えばかりですので、ぜひご覧になってみてください。
1.夫婦で力を合わせる
借金返済に夫婦が力を合わせるのは当たり前、今さら言われるまでもないと感じる人もいるでしょう。
日頃は仲の良い夫婦でも、お金が絡むと上手くいかない事が多いのです。
絶対に借金を完済すると考えているなら、夫婦で力を合わせるのを第一義としてください。
次に借金返済で夫婦が力を合わせるためのポイントを挙げていきます。
・責任のなすり合いは避ける
夫婦の借金といっても、「借りたのはあなた(夫)じゃない」とか「キミ(妻)だってお金を使っただろう」となるのが現実です。
少額の借入ならそれでも完済できますが、ある程度まとまった金額となるとそうはいきません。
夫婦で力を合わせて借金を返すと決めたら、お互いに責任のなすり合いはしないようにしましょう。
・離婚しても借金は付いてくる
世の中には夫(妻)の借金で苦労するのはイヤだから離婚するという人もいます。
それで解決するならいいのですが、夫婦生活に必要なお金の借金の場合は離婚しても返済義務が付いてきます。
夫婦別れしても借金が付いて回るなら、夫婦で協力して返済したほうがずっと効率的です。
そのためにも夫婦で力を合わせる必要があるのです。
・力を合わせると返済が楽になる
借金を一人で返すのは大変です。
夫婦二人が力を合わせると返済は楽になります。
一人では心がくじけがちになるような場合でも、励ましてくれる人がいると続けやすくなるからです。
お金の倹約も一人より二人でしたほうが効果が上がります。
返済計画を考えるにしても、二人で相談したほうが良い知恵が出るものです。
2.借金は返せると信じる
夫婦で力を合わせて借金を必ず完済するという心構えが大事です。
お金を借りた時点では必ず返す、いや返せるに決まっていると考えていたはずです。
当然の事ながら、お金を貸す側も借りる側に合わせて「この金額なら返済が可能」と判断した分を貸してくれています。
このあたりは銀行も消費者金融業者もビジネスですから、シビアな判断をして金額を決めているのが現実です。
金融の専門家が「この金額なら貸しても大丈夫、必ず返済できるはず」としているわけですから、借りた側も完済は可能と信じて行動しましょう。
・借金の個別額と総額を知ろう
夫婦で借金を返済するためには、「借金が全部でいくらあるのか」を明確にする事が重要です。
銀行や消費者金融、親戚、友達など複数の相手から借り入れがある場合は、個別の借入額をチェックしてください。
借入金額のほかに利子(利息・金利)や返済日、返済方法などのリストも作成しましょう。
借りた相手が単一の場合も、同じように金額と利子、返済日、方法を紙に書き出して明確化しましょう。
・毎月の返済日と返済額を知ろう
借金のリストが作成出来たら、毎月の返済日と返済額をハッキリさせます。
単一の相手のみに返済する場合は予定表やカレンダーに書き入れて忘れないようにマーカーを塗ってください。
複数の相手に返済する場合も同様ですが、分かりやすくするためにマーカーの色を分けてもいいでしょう。
ボーナス時の返済があるようなら、それも予定表やカレンダーに記入します。
3.借金返済のために倹約しよう
借金には金利(利子・利息)が付きものです。
銀行であれば年14%、消費者金融であれば年18%程度が相場でしょう。
金利が10%程度であったとしても、10万円借りたら1万円も余分に返済しなければなりません。
そうなると返済総額は11万円です。
50万円借りたら55万円、100万円借りたら110万円になります。
これは単純計算で、実際にはもっと複雑な計算式が用いられており、返済が遅くなればなるほど(借金をしている期間が長ければ長いほど)返済総額はかさんでいく仕組みです。
借金を完全に返済したいなら、一日も早く返し終わるためにお金を倹約するという心構えが必要になります。
・お金を倹約するにはどうすべき?
借金返済のためにお金を倹約する方法としては、「生活費を切り詰める」「娯楽費を極力少なくする」「余分なお金は絶対に使わない」という3つの方法があります。
生活費の切り詰めは精神的にツライものなので、あまり無理はしないほうが長続きします。
娯楽費とは楽しみのための費用です。
旅行やレジャーも娯楽ですが、一日中テレビを点け放しにしたり不要な雑誌を買う事を控えるという簡単な倹約法もあります。
余分なお金を使わないとは、今ある物で間に合わせるという事です。
ある物は必ず使う、新しい物を買うのは必要最低限にするだけでかなりの倹約になります。
・倹約を始めると良い習慣がつく
お金を倹約すると考えると、何だか気が重くなるという人もいるかもしれません。
借金返済のための倹約は強制でも義務でもなく、お金を早く返すための心掛けと考えましょう。
倹約は決して自分たちの損にはならないものです。
無駄を抑えてお金を溜めるわけですから、借金返済が終わっても良い習慣がつくのです。
4.「借金は夫婦の敵」と考えない
夫婦に借金があっても、それを自分たちの敵とは考えないようにしましょう。
「敵」とは少し変わった言い方と感じるかもしれませんが、借金があるとそれが自分たちの敵のように思えてくるものです。
「この借金さえなければ…」「借金があるから苦労している…」という考え方がそれです。
借りたお金は期日までに返済するのが社会のルールです。
借金をしたのは自分たちであり、借金自体は自分たちの敵ではないと考えるようにしましょう。
・収入を増やす方法を考えよう
借金返済には倹約が効果的ですが、節約ばかりでは気分が暗くなる事もあります。
発想を変えて「少しでも収入を増やす」方法を考えてみましょう。
男性の場合は夜勤のバイトを入れたり、勤務先で積極的に残業をするという方法があります。
女性の場合は、共働きなら男性と同様に夜勤や残業で収入を増やせます。
専業主婦の場合はパートやアルバイトを始めると借金返済が早くなります。
アルバイトが可能な年齢の子供さんがいるなら事情を話して協力してもらってもいいでしょう。
・借金返済が終わったら?を考える
現在の借金を返済し終わったら、みなさんは最初に何をしますか?
借金から解放されれば夫婦旅行でも買い物でも何でも自由にできます。
夫婦で美味しい料理を食べに行ったり、趣味にお金を使う事も可能です。
借金を完済するためには「返し終わったら○○しよう」というイメージを持つと成功しやすくなります。
良いイメージを思い描いて借金返済のモチベーションをアップしてください。
5.悩んだら専門家に相談しよう
借金があると、ついつい暗い気持ちになる事があります。
「本当に完済できるのかな」「いつまで返済が続くのかな」と気分が落ち込むようなら、夫婦で専門家に相談するという方法もあります。
二人で悩んでいて解決策が見つからない場合は、専門家への相談も考慮に入れておきましょう。
・弁護士に債務整理を相談する
借金の悩みといえば、弁護士に相談という方法が思い浮かぶ人も多いでしょう。
借金問題に詳しい弁護士に相談すると、債務(借金)の効率的な整理(返済)方法をレクチャーしてもらえます。
多少の費用は掛かりますが、専門家の意見は大変参考になるはずです。
費用が心配な場合は、初回無料のサービスなどを活用してもいいでしょう。
弁護士以外にも司法書士に相談する方法もあります。
・借金をしている金融機関に相談する
お金を借りている当の相手に相談するという方法です。
銀行や消費者金融の担当者と話をし、効率よく借金返済する方法をレクチャーしてもらいます。
借りた相手に相談するのに遠慮は不要です。
相手も借金を完済してもらいたいわけですから、親切にいろいろ教えてもらえて参考になるはずです。
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